メディパルHDと楽天メディカル SPLineと「アキャルックス点滴静注」の販売で代理店契約締結
公開日時 2021/01/13 04:52
メディパルホールディングスと楽天メディカルジャパンは1月12日、「アキャルックス点滴静注250mg」の販売について、メディパルHDの完全子会社SPLineと代理店契約を締結したと発表した。同剤は世界初の頭頸部がんの光免疫療法に用いる抗体薬物複合体として楽天メディカルが9月25日に製造販売承認を取得。昨年11月に薬価収載され、今年1月1日に販売を開始した。
「アキャルックス点滴静注250mg」は、楽天メディカルの持つ、光感受性物質を特定の細胞へ選択的に集積し、光照射により同細胞を壊死させる治療技術基盤に基づく最初の医薬品として開発された。同剤投与後に専用のレーザ照射システムでレーザ光を病巣部位に照射すると、腫瘍細胞の細胞膜上に発現するEGFRに結合した同剤が励起され、腫瘍細胞を傷害する。投与患者数は416人と予測。10年後のピーク時売上は38億円としている。
◎厳格な温度管理体制やスペシャリティ医薬品の豊富な流通実績を活用
販売代理店となるSPLineは、スペシャリティ医薬品の特性に応じたオーダーメイドの物流体制の企画提案を主な事業に掲げている。両社は、今回の代理店契約に基づき「アキャルックス点滴静注250mg」の安定的かつ高品質な流通体制を構築する。またSPLineを通じ、メディパルが有する日本版GDPガイドライン(Good Distribution Practice)に基づいた厳格な温度管理体制や、スペシャリティ医薬品の豊富な流通実績を活用し、日本国内における卸流通を行う。