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20年の新型コロナ流行時 糖尿病重症化予防ケアなど減少 186のDPC病院データを分析

公開日時 2021/01/25 04:50
日本最大級の診療データベースを持つメディカル・データ・ビジョン(MDV)は1月22日、2020年の新型コロナ流行時に、DPC病院の外来診療で実施された1週間あたりの糖尿病患者の定期検査やケアの実施数が減少していたことがわかったと発表した。例えば、糖尿病患者が血糖値コントロールのために定期的な血液検査で測定するHbA1c検査の1週間あたりの実施数はコロナ前と比べて15.2%減少していた。この研究を実施したメンバーのひとりの東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室の宮脇敦士助教は、「糖尿病患者の血糖値コントロールがどれくらい悪くなったのかが今後の検討課題」としている。

20年4月の1回目の緊急事態宣言が発令される前後に、新型コロナの感染リスクを警戒して、糖尿病患者が定期受診を延期するケースが見られた。ただ、糖尿病ケアの実施数が実際にどの程度、減少していたかはわかっていなかった。

そこで、MDVが保有するDPC病院の診療データベースのうち、186病院のデータを用いて分析した。20年第2週~8週と、1回目の緊急事態宣言の前半を含む第9週~17週の間に外来診療で実施された1週間あたりの糖尿病患者の定期検査やケアの実施数を比較したところ、HbA1c検査の1週間当たりの実施数は、第2週~8週は5万2392件/週だったのに対し、第9~17週は4万4406件/週で、15.2%減少していた。

また同社によると、血清クレアチニン検査、尿タンパク検査、眼底検査、糖尿病フットケアサービス、糖尿病腎ケアサービス(透析予防)を含む全ての検査およびケアの実施数も減少したとしている。この研究論文は1月19日付の米国総合内科雑誌の「Journal of General Internal Medicine」に掲載された。
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