PD治療薬ハルロピテープ 医師の処方増意向は9割弱
公開日時 2021/02/01 00:00
パーキンソン病(PD)は振戦(手のふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害などの運動障害を呈する進行性の神経変性疾患で、アルツハイマー病と並んで発症頻度が高い。特に50歳以上の発症が多く、高齢化の進展に伴い、今後も患者数の増加が見込まれている。PD治療は、外科療法である脳深部刺激療法(DBS)などもあるものの、原因の1つである神経伝達物質ドパミンの減少を防いだり、補ったりする薬物療法が基本となる。主な治療薬にはドパミン前駆物質であるL-ドパ、脳内でドパミンが分解されるのを防ぐモノアミン酸化酵素(MAO-B)阻害薬、アセチルコリン受容体に作用する抗コリン薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン受容体作動薬(麦角系・非麦角形ドパミンアゴニスト)などがある。主に使用されているのは、L-ドバと非麦...