現代医療とレイシズム
公開日時 2021/07/01 00:00
メディカル・ジャーナリスト西村由美子5月17日、CDCは米国民の56%が少なくとも1回目のワクチン接種を終了したと報告した。だが、同時に明らかになったのは、接種率には人種間格差があり、ワクチン終了者の大半(62%)はホワイト。ラティーノは13%、ブラックは9%、アジア人は6%、ネイティブ・アメリカン、アラスカン・ネイティブ、ハワイアン・ネイティブ等はそれぞれ1%以下の接種率であったという事実である。COVID19と人種間格差COVID19の死亡率には人種間で格差がある。本誌4月号でもレポートしたが、パンデミック最初の6ヶ月間(2020年4-10月)の死亡者数を人種間で比較した米国の統計によると、もっとも死亡率が低いのはホワイトで、これを1とすると、ブラックの死亡者は3.2、ラティーノ3.2、...