慢性心不全薬フォシーガ 処方経験医の9割強が処方増に前向き
適応患者に「第一選択薬で処方する」は2割 ARNIの影響か
公開日時 2021/07/01 00:00
2020年11月に2型糖尿病合併の有無にかかわらず、国内で最初に慢性心不全への適応が追加された選択的SGLT2阻害剤フォシーガ錠(一般名:ダパグリフロジン)。慢性心不全の標準的な治療を受けている左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者が対象で、適応追加の承認は、日本人を含む国際共同第3相試験DAPA-HF試験の結果に基づいている。同試験では主要評価項目である複合心不全イベント(心血管死亡、心不全による入院、心不全による緊急受診)がフォシーガ投与群で26%、有意に抑制された。また3月の「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年版)」の部分改訂によるフォーカスアップデート版では、HFrEFの治療薬としてARNIとともにSGLT2阻害薬の推奨が加えられた。慢性心不全薬フォシーガはどのように...