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協和キリン 持続型G‐CSF製剤ジーラスタの自動投与デバイスを承認申請 通院負担を軽減

公開日時 2021/09/02 04:48
協和キリンは9月1日、持続型G-CSF製剤ジーラスタ(一般名:ペグフィルグラスチム(遺伝子組換え))の自動投与デバイスを日本で承認申請したと発表した。同デバイスはがん化学療法と同日に使用し、薬剤が一定時間後に自動で投与されるもの。ジーラスタは現在、がん化学療法剤投与後の翌日以降に医療機関で投与されている。同デバイスを用いることで、患者の通院負担と医療従事者の業務負担の軽減につながることが期待されている。

同デバイスはテルモと共同開発した。予定適応は「がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制」で、ジーラスタと同じ。

同デバイスの使用イメージは、(1)がん化学療法と同日に、主に看護師が同デバイスを患者に貼り付ける (2)貼り付ける際に、同デバイスについている細い管付きの針を刺し、針だけ抜き取ることで細い管だけが残る (3)翌日にデバイスから細い管を介してジーラスタが自動投与される (4)投与終了をランプで知らせ、患者自身でデバイスをはがす――となる。海外ではアムジェンが「NEULASTA Onpro」として販売している。

がん化学療法に起因して生じる好中球減少症は、発熱を伴うことがあり、発熱性好中球減少症と呼ばれる。これは何らかの感染症が疑われる病態で、ただちに適切な治療を開始しないと重症化する恐れのある合併症とされている。

G-CSF製剤は白血球の一種である好中球を選択的に増加させ、その機能を更に高める作用がある。これにより、がん化学療法による好中球減少症を速やかに回復させ、好中球減少症に伴う様々なリスクを低下させる。
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