自主回収・出荷調整ドミノ倒しの実態明らかに
病院薬剤部緊急調査 自主回収・出荷調整への対応
公開日時 2021/12/01 00:00
供給不安で学会が異例の声明「治療継続を優先」ミクス編集部は、全国の病院薬剤部を対象に、医薬品の安定供給への対応についての緊急調査を行った。有効回答した109病院のうち、99病院が医薬品の自主回収や出荷調整の影響を受けていた。その対応として、製薬企業のMRや医薬品卸のMSと情報連携し、代替品の調達や院内への情報伝達などに努めている状況が浮かび上がった。特に病院の場合、手術時に使用する全身麻酔薬や抗がん剤、難病治療薬などが含まれ、通常医療の継続に大きな影響を及ぼしていることが推察された。一方で回答した薬剤師からは安定供給の原因をつくった製薬企業への厳しい視線が向けられる。安定供給を責務とする製薬産業にとって、この教訓をどう活かし、改善するかが問われている。(沼田佳之)調査は、全国の病院薬剤部にイ...