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田辺三菱カナダ子会社 新型コロナワクチンが第2/3相臨床試験で良好な有効性・安全性示す

公開日時 2021/12/08 04:50

田辺三菱製薬は12月7日、カナダ連結子会社のメディカゴ社の開発する新型コロナワクチンについて、第2/3相臨床試験の第3相パートの中間解析の結果、オミクロン株を除く変異株に対する有効性は71%だったと発表した。新型コロナワクチン(開発番号:MT-2766)は植物由来のウイルス様粒子(VLP)ワクチンで、承認されれば世界初となる。この結果を踏まえ、カナダでは今後速やかに承認を行うとしている。国内でも10月から第 1/2 相臨床試験を実施しており、今回の試験結果に日本人データを追加し、来春の承認申請を目指す。

同ワクチンはグラクソ・スミスクライン(GSK)のパンデミックアジュバントを併用して用いる。同日、同社とGSKが共同で発表した。

第2/3相試験は、18歳以上の2万4000人が対象で、MT-2766 群、プラセボ群に無作為に割り付け、VLP ワクチン 3.75μg と GSK 社のアジュバントを併用し 21 日間隔で 2 回筋肉内投与を行った。評価項目は、発症予防の有効性と安全性。カナダのほか、米国、英国、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルの6か国で被験者登録がなされた。

中間解析の結果、認められた発症例はすべて変異株だった(オミクロン株を除く)。すべての変異株における MT-2766 のプラセボに対する有効性は71%だった。有効性は、デルタ株では75.3%、ガンマ株では88.6%だった。アルファ株、ラムダ株、ミュー株については、プラセボ群では 12 例の発症例が認められたが、MT-2766 投与群では発症例は認められなかった。SARS-CoV-2 ウイルスに対する抗体を持たない被験者に対する有効性は 75.6%だった。

安全性については、MT-2766 投与に関連する重篤な副反応は見られなかった。軽度の発熱の頻度は、2 回目の接種後でも 10%未満だった。

独立データモニタリング委員会は、進行中の第 2/3 相臨床試験を変更せずに継続することを推奨した。今後、WHO、米国、英国への承認申請も行う予定としている。同ワクチンは冷蔵(2~8度)での保存・流通が可能という。

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