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MICIN・原代表取締役 オンライン診療「大幅に緩和された」 医学管理料の点数水準は引き続き議論を

公開日時 2022/02/14 04:50
MICIN(マイシン)の原聖吾代表取締役は2月10日、メディア勉強会に臨み、22年度診療報酬改定におけるオンライン診療について「大幅に緩和された。総論として評価する」と強調した。特に、初診料と医学管理料が対面診療の報酬点数の87%に設定されたことを評価した。一方で運用上の課題として、「検査や処置を必ずしも必要としない医学管理料の点数については引き続き議論すべき」と述べたほか、「対面診療との差になり得る外来管理加算がオンライン診療の対象となるよう疑義紹介を明確にすべき」と述べ、関連通知等に注目する姿勢を示した。

オンライン診療について原代表取締役は、「初診料(251点)、再診料(73点)、医学管理料(各医学管理料の約87%の点数)が対面診療に近づいた」と評価した。また、オンライン診療の実施回数制限や医師と患者の距離制限などが撤廃されたことで「これまで普及の障壁となっていた部分が改善される」と見通した。一方で原代表取締役は、「医学管理料から精神医療だけ特出しで対象となっていない」と指摘。「必ずしも考え方に沿った医学管理料が網羅的になっていない。医学管理料の対象は引き続き議論すべき」との見解を示した。

◎「検査等を実施しなくても実施可能な医学管理料の対象となった」と問題視

医学管理料の点数水準について原代表取締役は、「検査等を実施しなくても実施可能な医学管理料が対象とされている」ことを問題視。「必ずしも医学管理料の点数水準の設定や初診料の点数推進の設定の考え方にそのまま合わせることが妥当とはいえない」と述べ、継続的な議論を求めた。22年度が医療計画の見直しの議論が始まることを捉え、「感染症対策、医師の働き方改革に伴う医師確保の観点から、オンライン診療などのデジタルツールを計画に位置づけて頂き、都心のみならず地方でも利活用されるような仕組みとなることを期待している」とコメントした。

◎山下診療所 自由が丘/大塚・山下理事長「まずは試してみようという医師が増える」

医療法人社団法山会山下診療所 自由が丘/大塚の山下巌理事長はメディア勉強会で、「何と言っても話題になるので、まずは試してみようという医師が増えるだろう」と強調。実際にオンライン診療を活用している立場から、「やっていないと不安も多いが、やってみると、こんな事も出来るのかということで抵抗感がなくなる。反対、賛成の議論の前に、まずは試してみて、そこから、どうやったら良いオンライン診療になるかの議論に発展することを期待したい」と述べた。また、オンライン診療の利用シーンについて山下理事長は、「ちょっと医師に行くのも怖いので話を聞いてみたいというニーズもあるのかと思う。その意味で、明らかに症状が無い段階で不安だから受診したいが、受診できないと迷っている方にアプロ―チできるツールになると思っている」との見解を示した。

◎オンライン診療を活用した専門医と非専門医の連携「増えるのでは」


一方、オンライン診療を活用した専門医と非専門医との連携も「増えるのでは」と山下理事長は強調する。例えば在宅医が褥瘡を診るときに皮膚科の専門医とオンライン診療を活用して連携するケースも実際にあると指摘。秋田の医師が埼玉の皮膚科専門医と連携して褥瘡に対応するなど、「オンライン診療をつかって医師同士が結びついて、新しい価値を見出す取り組みは、すでに始まっている」と述べ、オンライン診療の活用方法として期待感を込めた。
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