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大塚HD・樋口社長 中計最終23年の売上収益1兆800億円に意欲 ポストコロナ見据え積極的営業にシフト

公開日時 2022/02/14 04:52
大塚ホールディングスの樋口達夫代表取締役社長兼CEOは2月10日、2021年12⽉期決算説明会に臨み、5か年の現中期経営計画(19~23年)の進捗状況と今後の見通しについて説明し、「これまでコロナ影響により活動が制限されていたが、ポストコロナを見据え、その環境に順応するため、積極的な営業活動にシフトして23年の医療関連事業の売上収益計画1兆800億円の達成に向けて事業を進める」と意気込みを示した。

◎21年12月期決算 グローバル4製品で14.0%増収 2年前倒しで目標達成


21年12⽉期の売上収益は、抗てんかん薬イーケプラおよび抗がん剤スプリセルの共同販売契約終了による約700億円の減収があったものの、前期比5.3%増の1兆4982億7600万円と増収を確保した。このうち、医療関連事業は2.3%増の9775億円。グローバル4製品(持続性抗精神病薬エビリファイメンテナ、抗精神病薬レキサルティ、V2-受容体拮抗薬サムスカ/ジンアーク、抗がん剤ロンサーフ)の売上合計は14.0%増の4898億円となり、中計最終23年に目標とした4800億円を2年前倒しで達成した。

グローバル展開している機能性飲料・食品、サプリメントなどで構成するニュートラシューティカルズ(NC)関連事業も12.7%増の3767億円と2桁成長を達成した。

◎国内医療関連事業は5.0%減の4151億円 サムスカは11.3%増

国内医療関連事業の売上は5.0%減の4151億円だった。国内主要製品の売上を見ると、サムスカ(ADPKD適応分も含む)は11.3%増の730億円と2桁増を示した。ただ、22年には後発品の参入を見込んで630億円の計画を立てている。米国提携先の製造拠点の製造工程に関する定期的な検証において、再評価が必要となったことを要因に昨年来、出荷調整が続いている抗がん剤アブラキサンは6.8%減の287億円だった。22年も出荷調整の影響により180億円まで減少する予想だ。

21年8月発売の片頭痛発作の発症抑制薬(抗CGRP抗体)アジョビの21年売上および22年予想は非開示。21年11月の薬価収載を見送ったPDE4阻害薬として初のアトピー性皮膚炎の適応を持つ外用剤モイゼルトについては、22年中の発売を目指す。

◎海外医療関連事業は8.5%増の5624億円 

一方、海外医療関連事業の売上は 8.5%増の5624億円。北米(米国・カナダ)では、エビリファイメンテナが10.7%増の812億円、レキサルティが16.0%増の1068億円、サムスカと同じ成分で常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)治療に用いるジンアークが27.7%増の880億円、ロンサーフが16.6%増の299億円と好調。22年も続伸を予想する。

利益面では、経常的な収益力を示す指標として採用している事業利益(売上収益-売上原価-販売費及び一般管理費+持分法投資利益-研究開発費)が、27.6%減の1571億2700万円と大幅な減益となった。21年11月の第3四半期決算発表時には2000億円の予想を出していたが、その時点で未確定だった事業利益変動要因429億円(一過性要因159億円+先行投資213億円+その他57億円)を計上し、22年1月27日に業績予想を下方修正しており、1571億円に着地した。

22年は1900億円に巻き返す計画で、樋口社長は「23年についてもジンアークの増益効果250億円を考慮した事業利益2250億円の達成を目指す」と語った。

費用面では、21年の研究開発費は7.1%増の2323億円。期初計画の2250億円を73億円上回った。SEP-363856(ulotaront)をはじめ新規作用機序を有する抗精神病薬に係る大日本住友製薬とサノビオン社との共同開発及び販売に関するライセンス契約締結に基づく開発費が第3四半期と第4四半期に計上された。22年はこのulotarontの統合失調症をはじめ、AVP-786のアルツハイマー病(AD)に伴う行動障害(アジテーション)、レキサルティのPTSDなど、重要な開発品の第3相試験の終了を予定していたが、「新型コロナの影響で進捗が遅れている」(樋口社長)として精査中だ。レキサルティのADに伴うアジテーションに関しては、米欧の第3相試験のスクリーニングが終了しているといい、「今年中にはトップラインを報告できるスケジュールで進めている」(同)とした。

【連結業績(前期比)22年予想】
売上収益 1兆4982億7600万円(5.3%増)1兆5500億円(3.5%増)
事業利益 1571億2700万円(27.6%減)1900億円(20.9%増)
営業利益  1544億9700万円(22.2%減)1920億円(24.3%増)
親会社所有者帰属当期利益 1254億6300万円(15.3%減)1460億円(16.4%増)

【グローバル4製品売上(前期実績) 22年予想、億円】
エビリファイメンテナ 1,303(1,160)1,435
レキサルティ 1,211(1,046)1,300
サムスカ 920(883)835
ジンアーク 1,004(800)1,155
ロンサーフ 461(407)515
*サムスカに日本のADPKD適応の売上含む。

【主要製品売上(前期実績) 22年予想、億円】
国内エビリファイメンテナ 105(98)105
国内レキサルティ 130(119)135
国内サムスカ 730(653)630
国内ロンサーフ 70(65)70
ニュープロ・パッチ 115(130)90
アブラキサン 287(308)180
アロキシ 146(158)40
ムコスタ点眼液 54(52)55
ビラノア 114(100)135
INQOVI 64(13)60
ミケルナ配合点眼液 52(42)58
アイクルシグ 53(42)47
ニューデクスタ 256(238)285
国内エビリファイ 84(100)70
国内プレタール 25(30)20
国内ムコスタ 24(27)20
ティーエスワン 60(72)60
国内臨床栄養 885(864)915
 
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