患者に「アウトカム」実感してもらう医薬分業への変革促す
調剤報酬で注目のポイント
公開日時 2022/04/01 00:00
調剤後のフォローアップの重要性増す診療報酬が答申された2月9日、薬局経営者の間に衝撃が走った。薬剤師の対物業務の象徴的な点数とされてきた「調剤料」の廃止が決定されたのだ。調剤料は、新設された「薬剤調製料」などに組み換えられ、日数に応じた評価も見直された。高齢化が進むなかで、これまで治すことに重点が置かれていた治療も、疾患とともに生活を送る人をケアする時代へと変わる。薬剤師にも、調剤した瞬間だけでなく、調剤後の患者へのフォローアップを含め、患者にいかに価値を提供できるか、が求められている。国民が薬剤師に求める役割も変化するなかで、22年度調剤報酬改定は、“対物業務から対人業務へ”の流れを強力に後押し。医師と薬剤師との連携の重要性も随所に盛り込み、新たな医薬分業の姿への変...