興和 東和薬品に対するリバロの損害賠償請求訴訟 知財高裁に控訴
公開日時 2022/04/08 04:50
興和は4月7日、高コレステロール血症治療薬リバロの医薬特許の侵害に係る東和薬品に対する損害賠償請求訴訟について、東京地裁から3月24日付で請求棄却の判決が言い渡されたことを不服として、知的財産高等裁判所に控訴したと発表した。興和は、東和薬品のリバロ後発品(ピタパスタチンCa・OD錠1mg/2mg/4mg「トーワ」)の販売により損害を受けたと主張。東和薬品のリバロ後発品の2013年12月の販売開始から19年3月末までの期間における販売分に関して約188億円の損害賠償を求めている。
興和は、「引き続き、当社が保有する知的財産権の適切な行使を主張していく」としている。
興和は、リバロの製剤特許(特許第5190159号)が東和薬品の同後発品の製造販売によって侵害されたとして、18年6月、19年3月、20年3月、21年3月に東和薬品に対し4つの損害賠償請求訴訟(請求総額約188億円)を提起し、東京地裁で併合審理されていた。3月24日の判決では、同特許権が無効とされるべきものとの判断に基づき、興和の請求は棄却された。