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大正製薬・上原社長 「未病、予防、治療、診断、今後は再生医療もターゲットに」

公開日時 2022/05/18 04:49
大正製薬の上原茂社長(大正製薬ホールディングス副社長)は5月17日の決算説明会で、医薬事業について、「未病、予防、治療、診断、今後は再生(医療)もターゲットとして、戦略領域をみていくというのが基本方針」と述べた。医薬事業は主に医療用医薬品で構成しているが、上原社長は「我々のいくべき道を模索している」とした。2022年3月期(21年度)に営業赤字となった。上原社長は積極的な製品導入活動や、スタートアップなどとの協業の検討を加速させる意向も示した。

大正製薬HDの21年度業績のうち医薬事業は売上385億円(前年度比24.2%減)、営業利益は13億円の赤字となった。2型糖尿病治療薬・ルセフィなどの新薬群は伸長し、自社創製のうつ病を対象疾患とする選択的バソプレシンV1b受容体拮抗薬「TS-121」を米国企業に導出した契約一時金も計上した。しかし、21年4月改定で約4%の影響を受けたほか、中外製薬とのエディロールの販売提携終了(21年4月10日に終了)もあり、厳しい業績となった。

22年度も医薬事業は売上369億円(4.3%減)、営業損失65億円――と厳しい予想を立てた。ルセフィを中心に新薬群を伸ばすものの、22年4月改定で7%台の影響を受けたことに加え、医薬事業の研究開発費が前年度比25億円増の140億円を計画していることが主な理由となる。

上原社長は、薬価の毎年改定に触れながら、「医薬事業がおかれている環境、収益性は非常に厳しいものになっている」との認識を示した。スタートアップなどへの投資を6~7年前から継続的に実施していることを紹介しながら、「面白い研究や創薬に関わるような活動をしている会社がいくつかある。今後の我々の新たな研究開発領域に取り込めないか、いろいろ模索している最中」とし、医薬事業の戦略領域を検討していることを明らかにした。

◎申請中のオゾラリズマブ 「ピーク時に3ケタ億円の売上げを達成したい」

このほか、21年3月に承認申請した「既存治療で効果不十分な関節リウマチ」を予定適応とする国内初の抗TNFαナノボディ製剤・オゾラリズマブについては、22年度中の承認取得に期待感を示すとともに、「ピーク時に3ケタ億円の売上げを達成したい」と述べた。

オゾラリズマブは2つの抗TNFαナノボディと抗血清アルブミンナノボディが融合した三量体構造のヒト化低分子抗体で、一般的なIgG抗体と比較して約1/4程度の分子量を有している。オゾラリズマブは、2つの結合部位でTNFαに結合することで、「その作用を強力に阻害する」としている。血中滞留性の良い血清アルブミンと相互作用することで血中半減期を延長させ、月1回の治療を可能にした。

【21年度連結業績 (前期比) 22年度予想(前期比)】
売上高2682億300万円(4.9%減) 2805億円(4.6%増)
営業利益107億4300万円(46.2%減) 160億円(48.9%増)
親会社帰属純利益 131億2200万円(1.5%減) 120億円(8.6%減)

【21年度の医薬事業の業績(前期比) 22年度予想(前期比)】
売上高385億4300万円(24.2%減) 369億円(4.3%減)
営業利益-13億1900万円(-) -65億円(-)

【21年度国内主要製品売上高(前期実績) 22年度予想、億円】
ルセフィ 124(108) 136
ボンビバ 74(69) 71
ビオフェルミン 44(34) 47
ロコア 41(38) 41
パルクス 22(24) 16
クラリス 22(22) 14
ジェニナック 4(22) 12
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