デジタル化社会、物価高など社会経済情勢、薬剤費抑制など背景にコロナ禍で経験したデジタル化社会の到来や、物価高・エネルギー価格高騰などの社会経済情勢の激変は製薬産業にとってビジネストランスフォーメーションを揺り動かす起爆剤ともなっている。国の推し進める薬剤費抑制策なども重なり、これまでのビジネスエリアを革新的新薬の創出にとどまらず、ヘルスケア領域へと触手を拡大する動きも見えてきた。その先陣を切ったのが塩野義製薬だ。手代木功社長は今年５月、中期経営計画「STS2030」に掲げた「HaaS（HealthcareasaService）企業」を実現するための社内組織の改編に着手した。HaaSとは、ヘルスケア全体をサービス業としてとらえ、価値提供する製薬企業を実現するという概念。医療やヘルスケア関連のビ...