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CureApp 慢性腰痛症向け治療用アプリ 福島県立医大と共同研究開始

公開日時 2022/11/08 04:48
CureAppは11月7日、福島県立医科大学と慢性腰痛症に対する治療用アプリの共同研究を開始したと発表した。慢性腰痛症は、痛みの原因や影響が身体面のみならず、心理面、社会面と多岐に渡る。このため治療に関わる医療従事者の専門分野や治療内容が多様であることが望ましいとされている。そこで治療用アプリに、多様な専門分野の知見と、運動療法、認知行動療法などの治療内容を集約し、患者の身体面、心理面、社会面を考慮した幅広い治療を通院時以外にも提供できることを目指す。また、集学的治療を今まで行うことができなかった多くの医療施設においても、治療提供の実現を目指す。

共同研究は、福島県立医大医学部整形外科学講座の紺野愼一主任教授、二階堂琢也准教授らと行う。紺野主任教授は、「慢性腰痛の病態は心理社会的要因が関与している。本治療用アプリは集学的治療が困難な多くのプライマリケアに必須のツールに発展していく可能性がある」とコメント。二階堂准教授は、「実際の臨床で集学的治療体制を確立するには、医療機関の人的・金銭的負担が大きく容易ではないという現実がある」とした上で、「治療用アプリはまさにその理想と現実の溝を埋めることができると考えている」と期待を寄せた。

さらに二階堂准教授は、慢性腰痛症治療は患者自身の積極的な治療参加が重要なことから、「治療用アプリでは、患者さん自らが治療に参加できることから理にかなったアプローチだと言える。治療用アプリが医療者、患者さんのいずれにも有益なツールになることを期待している」とコメントした。

慢性腰痛症は、3カ月以上、腰の痛みが続いている状態のことで、若年層から高齢者まで幅広い年代で見受けられる。腰に原因があり痛みが生じているケース以外にも、腰に器質的な異常がないにもかかわらず痛みが生じているケースも存在する。

慢性化するとその痛みの要因は1つではなく、より複雑に絡み合うことがわかっている。特に、痛みに関しては精神的・感情的な影響を受けやすく、脳内の神経伝達物質による鎮痛作用の低下や痛覚過敏などの症状を引き起こす。ストレスや不安を感じている状況が長期間続くと、心理社会的因子との循環的相互作用により難治化・重症化し、QOLの低下につながり、悪循環を引き起こす。
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