日本メジフィジックス アミロイドPET検査用剤・ビザミル レカネマブの診断補助の効能追加を一変申請
公開日時 2023/04/12 04:47
日本メジフィジックスは4月10日、アミロイドPET検査用イメージング剤・ビザミル静注(一般名:フルテメタモル(18F))について、エーザイが承認申請している早期アルツハイマー病治療薬・レカネマブの診断補助にも使えるようにする効能追加を一変申請したと発表した。ビザミルの現在の効能・効果は「アルツハイマー病認知症が疑われる認知機能障害を有する患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化」となっているが、今回申請した予定効能・効果は明らかにしていない。
ビザミルは、認知機能障害がありアルツハイマー型認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化をするPET検査用の放射性医薬品。2017年9月に承認されたが、保険適用されておらず、2拠点でのみ限定的に製造している。
日本メジフィジックスは、今回のレカネマブの診断補助に係る一変承認取得を機にビザミルが保険適用されることを期待しており、「保険適用がされ次第、全国の複数の拠点で順次製造を開始し、供給してく計画」だと明かした。そして、「国内で広く本剤が使用できる環境を整えることで、多くのアルツハイマー病患者さんに適切な診断が行われ治療薬の処方判断に寄与することにより、患者さんの予後やQOLの改善、医療費の有効活用に貢献できることを期待している」とコメントしている。