NHKEテレ（教育テレビ）に登場するパペット人形のキャラクター、『ニュンちゅう』の声を30年にわたって務めてきた津久井教生さん。至って順調な人生を歩んでいたものの、2019年にALS（筋萎縮性側索硬化症）を発症し、昨年12月には気管切開を余儀なくされた。急転直下の闘病生活、そして声優を生業としながら声を失うという決断に葛藤がなかったはずはない。しかし、津久井さんは前向きな姿勢で、「やれることをやっていく」と静かに闘志をたぎらせる。ALSと分かったときの苦悩やこれからの人生への思い、家族など周囲の支えや医療スタッフのサポート、そして今後の医療に期待することなどを、津久井さん流の“筆談”で語ってもらった。（富井和司）〔略歴〕津久井教生（つくいきょうせい）1961年３月27...