デロイト 北陸最大規模の「浅ノ川病院グループ」とヘルスケア領域のオープンイノベーションで契約締結
公開日時 2023/10/31 04:51
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社は10月30日、北陸最大の民間病院グループである浅ノ川病院グループとヘルスケア領域でのオープンイノベーション推進に関する契約を締結したと発表した。今回の協業により、両者の理念に賛同する産学官の団体を募り、オープンイノベーションの形で「医療MaaS」モデルや、デジタル技術を活用した迅速化と効率最適化を実現する地域医療連携モデル、さらには診療・健診データおよびPHR(Personal Health Record)を活用した地域住民のための健康街づくりモデルなどに取り組む。
浅ノ川病院グループは石川県金沢市を中心に高度急性期から慢性期、精神科病院まで5病院(浅ノ川総合病院、金沢脳神経外科病院、桜ヶ丘病院、心臓血管センター金沢循環器病院、千木病院)で2000床規模の病院群を擁する北陸地方最大の民間病院グループを形成している。
◎「スマートホスピタル」や「病院DX」など医療現場が抱える課題の解決に主眼
両者は協業を通じ、浅ノ川が有する北陸最大の民間病院グループとしての基盤をオープンイノベーション・フィールドとして活用し、理念に賛同する産学官約50団体を募る。その上で、それぞれの知見やノウハウを融合した社会課題解決のためのイノベーティブなモデルを共同で構築することにしている。特に、「スマートホスピタル」や「病院DX」など医療現場が抱える課題の解決に主眼を置く。デジタルを活用した病院の生産性の向上や診療機能の強化、地域連携の促進といった実効性のある具体的な取り組みを進め、全国の医療機関に先駆けてイノベーションを実現し、業界の指針となるゴールドスタンダードを確立したい考えだ。
◎次世代病院建築、ノンコア業務の地域内集約・シェアードサービス、医療MaaSなど視野
想定する先進モデルでは、アフターコロナの新しい時代に対応した次世代病院建築モデルや、地域全体での生産性向上を目的とする病院のノンコア業務の地域内集約・シェアードサービス化といった地域病院オペレートモデルなども視野に入れている。このほか、医療格差を是正するための地域医療へのアクセシビリティ向上を目指した「医療MaaS」モデルや、デジタル技術を活用した地域医療連携モデル、PHRを活用した健康街づくりモデルなども想定している。