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日本化薬 余剰電力多拠点一括ネットワークシステムを竣工 脱炭素と停電時の安定供給体制を実現へ

公開日時 2025/06/12 04:47
日本化薬は6月5日、高崎工場に新たに導入した大型ガスコージェネレーションシステムの竣工式を開いた。余剰電力を国内12拠点へ融通する多拠点一括エネルギーネットワークサービス(JFE-METS)によるもの。CO2排出量の削減に加え、停電時でも安定供給体制を確保する狙いもある。涌元厚宏代表取締役社長は竣工式で、「当社のカーボンニュートラル達成に向けた大きな一歩だ」と力をこめた。JFE-METSを、医薬・化学業界で導入するのは初めて。

◎CO2排出量23年度比で約45%、高崎工場のエネルギー使用量21年度比で約18%削減

日本化薬は4月から大型ガスコージェネレーションシステムを導入した。高崎工場で発電時に生じる熱は培養装置や滅菌などのために有効活用される。同社が設置した設備は最大出力7800kWで、高崎工場すべての電力を賄えるほか、余剰電力はJFE-METSを通じて、全国の12拠点に融通される。これにより、CO2排出量を23年度比で約45%、高崎工場のエネルギー使用量を21年度比で約18%削減する見込み。

また、停電時にも即座に給電可能なBOS(ブラックアウトスタート)機能も導入。高崎工場で生産する抗がん剤などを停電時でも安定供給する体制を確保したい考え。

涌元社長は、「当社は今後とも持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮したものづくりを推進していく」と語り、バリューチェーン全体での脱炭素化を目指していく強い意志を示した。

◎竣工式で山本・群馬県知事「地域医療のレジリエンス強化にも寄与」

竣工式に出席した山本一太・群馬県知事は、「この施設の竣工は高崎のみならず、群馬県にとっても大変重要なこと。災害時でも安定したエネルギー供給を可能とすることから、事業継続性のみならず、地域医療のレジリエンス強化にも寄与するものだと考えている」と祝辞を述べた。
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