三菱電機ＩＴソリューションズは6月10日、医師の働き方改革に対応できる就業システム「ALIVE SOLUTION TA」（Ver.6.13）の販売を開始したと発表した。「断続的な宿日直」と「通常と同態様の業務を行った時間」を区別して登録することで、医師の適切な労働時間を管理できる。同社はまた、病院に限らず全産業に対応できる弁当予約機能も同システムに追加した。共用パソコンで利用可能なウェブ上のタイムレコーダーから操作できるため、ひとり一台パソコンを持たない職場環境でも利用できる。

医師の働き方改革では、医師の時間外労働の水準ごとに特別延長時間と時間外・休日労働時間の上限を設け、医師の健康を確保することを目的に４月から実施された。ただし、十分な休息が確保できると認められる断続的な宿日直については、労働基準監督署の許可を受けた場合に限り、労働時間規制から適用除外されている。こうした状況を踏まえ同社は、断続的な宿日直と通常勤務を明確に管理することで、医師の適切な労務管理を実現する就業システムを開発した。

具体的な新機能として、「断続的な宿日直」と「通常と同態様の業務を行った時間」を区別して登録することで、適切な労働時間の管理に対応する。また、半日勤務の有給休暇を0.5日もしくは1日単位で管理できるほか、他社製ソフトとの連携にも対応できるようにした。

一方で、同システムには弁当予約機能を追加した。この機能は医師の働き方改革や医療機関に限ったサービスではないが、発注における業務負荷の軽減という観点で様々な産業界から要望が多かった。従来は紙やタイムレコーダーで予約し、その後、手作業による集計作業の手間や予約の訂正・変更を総務部など事務部門が代行していたことから、通常業務に集中できない等の課題を抱えていたという。これらを解決すべく、スタッフや従業員が自身で弁当の登録や修正を行えるシステムを開発し、作業負荷を軽減したい人事・総務部門の要望に応えた。