アステラス製薬 fezolinetantのフェーズ3を開始 補助内分泌療法中の乳がん患者のVMSで
公開日時 2024/08/28 04:49
アステラス製薬は8月27日、補助内分泌療法中の乳がん患者の中等度から重度の血管運動神経症状(VMS)に対する経口非ホルモン治療薬として開発中のfezolinetantの臨床第3相試験で、最初の患者への投与を開始したと発表した。
臨床第3相試験「HIGHLIGHTTM1」は、ホルモン受容体陽性、ステージ0~IIIで補助内分泌療法中の乳がん患者の、中等度から重度のVMSの治療におけるfezolinetantの有効性と安全性を評価するためのプラセボ対照無作為化二重盲検試験。世界で最大100施設において、約540人を対象に実施する。主要評価項目は、中程度から重度のVMSの頻度と重症度のベースラインからの変化量で、投与後4週時点と12週時点で評価する。なお、日本は試験に含まれていない。
fezolinetantは、KNDy(キスペプチン/ニューロキニンB/ダイノルフィン)ニューロンに結合するニューロキニンB(NKB)をブロックし、脳の体温調節中枢(視床下部)のバランス回復を助け、ホットフラッシュや寝汗の回数や重症度を軽減することが期待される。