「道修町」 あなたは読める? 正答率はたったの2割
公開日時 2024/11/20 04:48
日本各地には難読地名といわれる場所が多く存在するが、薬にかかわる場所もある。それが「道修町(どしょうまち)」―。大阪の淀屋橋と本町の中間に位置し、江戸時代から「くすりの町」として栄え、現在も塩野義製薬や田辺三菱製薬など国内大手製薬会社の本社が並んでいる。かつて日本に流通する薬は一度この道修町に集められていたというほど由緒正しき町であるが、その読み方と認知度は年々低下し、過去最低になっていることが調査結果からわかった。
調査したのは田辺三菱製薬。2016年から地域活性の一環として道修町の認知度調査を行っている。対象は大阪府を主とする近畿圏在住の20~69歳の男女1040人で、インターネットで行われた。その結果「どしょうまち」と正しく読めた人は、たった25.5%。反対に9割を超える高い正答率だったのは梅田(うめだ)98.5%、難波(なんば)98.4%、十三(じゅうそう)90.6%。土地勘のない人には難読に思える喜連瓜破(きれうりわり)でも半数を超える57.8%の人が正しく読めていた。
また、この質問には若い人ほど正答率が低い傾向があったが、今回の調査では2016年調査で6割を超える正答率だった60歳以上でも、52.4%まで落ち込んでいた。20代に至ってはたったの6.7%と、若者にとっては「読めたらすごい」超難読地名といっても過言ではない実態が明らかとなった。
さらに「道修町について知っていること」についてのアンケート項目では、62.3%の人が「知っていることはない」と回答し、その立地や「くすりの町」としての歴史も、多くの人が知らない状況であることが分かった。
田辺三菱製薬はこれらの結果を受け、道修町の認知向上と地域活性に取り組んでいく考え。11月22日(金)23日(土・祝)には道修町通で、製薬企業のキャラクターなど15体を集めた「くすりのキャラクターイベント」を開催する。