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日医工と富士通 AI活用した医薬品製造DXで実証実験 国内全工場のスマートファクトリー化を目指す

公開日時 2024/12/06 04:50
日医工と富士通は12月5日、AIを活用した医薬品製造DXで共同実証実験を開始したと発表した。日医工の岐阜工場(岐阜県高山市)で、富士通の行動分析AIサービス「Fujitsu Kozuchi for Vision」を使って技術者の作業漏れをリアルタイムに検知できるかなど検証する。また検知結果の通知についても、技術者へのアラーム音や警告ライトの点滅による喚起、スマートフォンの活用など、様々な通知方法を検討する。実証期間は12月20日まで。日医工としては、国内全工場をスマートファクトリー化し、医薬品の安定供給に貢献したい考え。

今回の実証実験は、富士通の行動分析AIサービスと、ブロードリーフ社の作業分析・業務最適化ソリューション「OTRS」および「OTRS+AI」を活用し、岐阜工場における無菌室の入退室時の作業漏れ検知や、製造技術者の早期育成方法などを検証するもの。AIの活用により、日医工の製造工程における作業漏れ検知の高度化や、ベテラン技術者のノウハウ継承による技術者の早期育成など、製造現場が抱える課題の解決に役立てたい考えだ。

具体的な実証内容は、無菌室の入口に設置した監視カメラの映像データから、入退室時に無菌製剤の製造過程における適正かつ標準化された作業が確実に行われているかを分析する。さらに、技術者の作業漏れをリアルタイムに検知できるかについても検証する。

検知結果の通知方法については、現場技術者に対してアラーム音や警告ライトの点滅による喚起、スマートフォンの活用など、様々な仕組みを検討する。作業実施の再確認および再実施を確実に行うことで、非標準的な作業に起因する製品廃棄処分ゼロを目指し、無菌製剤の安定供給スキームを確立する。

日医工は、今回の実証実験で得られた知見やノウハウを活かし、岐阜工場のスマートファクトリー・モデルを確立。国内全工場をスマートファクトリー化することで医薬品製造DXを加速させ、医薬品の安定供給に貢献したい考え。一方、富士通は、日医工のスマートファクトリー化や医薬品製造DXへの取り組みを継続して支援するとしている。

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