FRONTEOと富士製薬 女性医療領域の共創プロジェクト開始 AI創薬支援サービス活用で創薬シーズ評価
公開日時 2025/07/11 04:49
FRONTEOと富士製薬は7月9日、AI創薬支援サービスを活用した女性医療領域での創薬シーズ評価に関する共創プロジェクトを開始したと発表した。女性医療領域における新規性の高い標的分子の探索に取り組み、創薬シーズの導入を検討する際の指標として活用する。
プロジェクトでは、FRONTEOがAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」(DDAIF)から導いた解析結果を提供し、富士製薬は創薬シーズの導入を検討する際の科学的評価指標として活用する。プロジェクト初期から両社の研究者が密に連携し、両社の強みや情報、知見を生かして共創することで、効率的かつ効果的に成果物の最大化を目指すという。
DDAIFは、自然言語処理に特化したAI「KIBIT(キビット)」と、FRONTEOの創薬研究者およびAIエンジニアの知見を組み合わせたAI創薬支援サービス。疾患関連遺伝子ネットワークの解析や、標的候補に関する仮説構築を通じて、医薬品開発における研究者の意思決定をサポートするもので、複数の製薬企業で導入されている。
富士製薬の森田周平代表取締役社長は「創薬シーズの評価は、医薬品開発の成否を左右する極めて重要なプロセスであり、科学的根拠に基づく判断が求められる。両社の知見と技術を融合させることで、革新的な医薬品の創出につながる成果を生み出し、女性の健康とQOL向上に貢献していく」とコメントしている。