東邦HD スペシャリティ製品の患者宅配送サービスを開始 まずアルジェニクスのヒフデュラで
公開日時 2025/05/13 04:47
東邦ホールディングスは5月12日、スペシャリティ製品の患者宅配送サービス「L1MON」(リムオン)を構築し、患者宅への薬剤配送を開始すると発表した。最初の対象製品はアルジェニクスジャパンの全身型重症筋無力症・慢性炎症性脱髄性多発根神経炎治療薬のヒフデュラ配合皮下注で、5月から患者宅配送サービスを開始する。東邦HDは、「『L1MON』の提供を通じて、当社グループはスペシャリティ医薬品を必要とする患者さんのQOL向上に貢献するとともに、より質の高い医薬品流通の実現に尽力する」としている。
L1MONは、ラストワンマイル(Last 1 Mile)を叶え、治療をサポートするオンライン(ONLINE)でも申し込み可能なサービス。症状などにより処方されたスペシャリティ製品を自力で持ち帰れない患者に対し、佐川急便が提供する定温輸送BOXと配送網を活用して配送する。患者は薬局にサービス利用を申し込み、薬局から佐川急便が提供する定温輸送BOX及び配送網にて、患者の希望日時に患者宅に医薬品を配達する。
◎アルジェニクス L1MON利用で「患者さんの負担を軽減」
アルジェニクスによると、在宅などでの自己投与が可能なヒフデュラは、温度管理が必要な薬剤で、患者はバイアル製剤やインジェクションセットなどを自宅に持ち帰って保管する必要がある。薬局に在庫がない場合は、患者が処方せんを薬局に提出して後日、改めてヒフデュラを受け取りに行かなくてはならない場合もある。さらに専門医の診察を受けるため遠方からの通院患者には、体調が思わしくない状態でヒフデュラを持ち帰ることが負担になる。
今回、L1MONサービスを利用することで、「ヒフデュラを患者さんのご自宅に配送することにより、患者さんの負担を軽減し、適切な温度管理下で必要なバイアルをお届けすることで、患者さんのQOL向上を目指す」としている。