メディパルHD 渡辺社長のリンパ腫公表 治療に専念 長福副社長に代表権、社長業務を代行
公開日時 2025/05/26 04:50
メディパルホールディングスは5月23日、渡辺秀一代表取締役社長がリンパ腫治療に専念するため、当面の措置として、長福恭弘取締役副社長を代表取締役に追加選定し、長福氏が社長業務を代行すると発表した。同日開催の取締役会で、今回の代表取締役の追加選定及び社長業務の代行を決議した。長福氏は同日付で代表取締役副社長に就任した。
◎渡辺社長 「今は健康を取り戻すため治療を優先させていただく」
渡辺社長は病気療養にあたりメッセージを発表した。体調不良が続き、様々な検査を受けていたところ、「リンパ腫であることが判明した」とし、「入院して薬物治療に専念する」と報告した。通常業務に復帰するまでは「約半年ほどの時間を要する見込み」だが、一時的とはいえ社業から離れることに株主や従業員など全てのステークホルダーに対し、「心苦しく、大変申し訳なく思っている」と胸中を語った。そして、「しっかりした治療計画のもと、今は健康を取り戻すために治療を優先させていただき、早期復帰を目指す」とした。
◎長福副社長 渡辺社長が思い描くグループの姿と道筋 「方向性が揺らぐことはいささかもない」
長福副社長は、渡辺社長が病気治療に専念することに、「体調不良が続いていた中で、原因が判明し、復帰に向けた治療計画が進み始めたことに安堵」しているとコメントした。社長業の代行に「責任を重く受け止めている」とした上で、渡辺社長が思い描く“医療と健康、美”の事業領域におけるグループのありたい姿とその道筋に向けて、「弊社の経営陣は常に想いを一つにしてマネジメントを行ってきており、この方向性が揺らぐことはいささかもない」とした。「グループとしての強みである団結力のもと、確固たる信念をもって事業を推し進めていく」と決意を語った。