メディセオ 西日本のメーカー物流担う「MRC神戸」竣工 10月中旬稼働へ
公開日時 2025/05/30 04:49

メディパルホールディングスはこのほど、連結対象子会社メディセオが西日本のメーカー物流を担う「メディカル流通センター(MRC)神戸」を竣工したと発表した。MRC神戸は、西日本に製造拠点のある製薬企業から委託された商品の受注・保管・管理・出荷などのメーカー物流業務を担う物流センター。設備投資額は約64億円となる予定。今年10月中旬に稼働を開始する。
MRC神戸(兵庫県加東市)は、すでに稼働しているMRC東京、MRC中国に続く3カ所目のMRCとなる。MRC神戸は24年1月まで稼働していたメディセオの「西日本物流センター」をフルリノベーションした建屋で、GDPガイドラインに準拠した高水準の物流機能に加え、多くの省力化・省人化設備を備えている。環境に配慮したグリーンロジスティクスへの対応のほか、▽全ての保管温度帯への対応、▽自家発電設備・瞬時電圧低下補償装置による安全稼働、▽免振装置――などサステナビリティ推進に万全を期す体制を整備している。
メディセオは、3カ所のMRCと、医療機関・調剤薬局からの発注を受けて商品を出庫・納品する配送流通を担う全国13カ所の高機能物流センター「ALC」(Area Logistics Center)をシームレスに結ぶ考え。これにより、「製薬企業から最終需要者までのサプライチェーン全体の最適化を図り、医療と患者さんへのさらなる貢献に努める」としている。
〈製薬企業から最終需要者までの全体最適流通プラットフォーム〉