胃がん分子標的薬、新薬登場で利用者が急増
公開日時 2025/06/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、酒井幸、渡辺幸子近年の抗がん剤治療の進化と発展の中、胃がんにおいても治療成績が高い分子標的薬の存在感が増してきた(『分子標的薬の胃がん対象患者遺伝子検査4割が未実施』参照)。グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)が胃がんの分子標的薬の利用状況について追加調査したところ、新薬の登場を機に、分子標的薬の利用者が急増していることが分かった。はじめに:ミクス5月号の振り返り「分子標的薬」は、がん細胞に特有のタンパク質やシグナル経路を狙うタイプの抗がん剤であり、がん治療の新たな柱として注目されている。しかしながら、分子標的薬の治療には条件がある。HER2検査などの遺伝子検査の判定を受けて「保険適用」になるというものだ。GHCはミ...