血液のがん「多発性骨髄腫」向け新薬が続々登場
塗り替わる化学治療の現場をデータ解析
公開日時 2026/03/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、酒井幸、渡辺幸子白血球の中の細胞ががん化する「多発性骨髄腫」。血液のがんと呼ばれ、治療が長期化する特徴を持つ。その治療戦略が急速に進展しつつある。株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)では、新薬の登場やその利用状況のデータ分析等を通して、治療戦略の現状と今後を考察していく。治療が長びく多発性骨髄腫高まる薬剤の重要性多発性骨髄腫は、Bリンパ球由来の形質細胞ががん化し、骨髄内で異常増殖することで正常な造血機能を障害する血液悪性腫瘍である。2021年の新規診断数は約8000例と、胃がん(約11万例)や肺がん(約12万5000例)と比較すると患者数は多くない(Fig.1)。しかし近年、様々な薬剤の登場により生存期間は着...