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医薬基盤研と厚労省研究班 患者向けに「難病治験ウェブ」を公開  誰でも最新情報にアクセス

公開日時 2025/07/09 04:50
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と厚生労働省の研究班は7月8日、難病の治験情報をまとめたサイト「難病治験ウェブ」を公開した。指定難病を対象とした治験の情報を臨床研究等提出・公開システム(jRCT)から抽出し、患者やその家族にもわかりやすいように掲載内容を整理したもの。厚労省研究班の代表を務める国立病院機構名古屋医療センターの直江知樹名誉院長は「誰でも最新の治験情報にアクセスできるウェブが開発されたことで、患者さんやご家族だけでなく広く関係者にとって研究開発の促進に向けた最初の一歩になる」と意義を強調した。

◎疾患名や地方ごとに検索可 公開時点で98疾患393治験情報を掲載

公開された難病治験ウェブは、jRCTから抽出した指定難病ごとの治験(医師主導治験や企業治験)について、募集中、募集前の治験を中心に情報を掲載。疾患名や地方ごとの検索ができ、公開時時点(7月4日現在)で98疾患393の治験情報を掲載している。治験情報は目的や実施期間、対象となる患者、問い合わせ先などを選別してまとめた。スマートフォンからも見ることができ、今後も月1回のペースで更新していくという。

国内の治験・臨床研究情報は、厚労省が運営するjRCTで一元的に集約・公開されている。一方で、行政手続き上のシステムとして機能している面もあり、内容が複雑で専門用語が多く患者にとって扱いづらいという課題が指摘されていた。難病治験ウェブは厚労省の難治性疾患政策研究事業の一環として、医薬基盤研と、厚労省の「難病の克服に向けた研究推進と医療向上を図るための戦略的統括研究」の研究班が中心となって開発。患者やその家族がアクセスし、検索しやすいウェブサイトを目指して、患者会や日本製薬工業協会の難病・希少疾患タスクフォースとも連携しながら開発を進めてきた。

研究班のメンバーである浜松医科大学医学部附属病院臨床研究センターの安井秀樹特任准教授は「患者・市民参画(PPI)の促進から治験・臨床研究が活性化され、アクセス向上によってドラッグ・ロスの解消の一助になればうれしい」と述べた。
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