日本メドトロニック 治療抵抗性高血圧に対する腎デナベーションシステムの承認取得
公開日時 2025/09/03 04:50
日本メドトロニックは9月2日、治療抵抗性高血圧に対するカテーテル治療で使用する「Symplicity Spyral 腎デナベーションシステム」の承認を1日付で取得したと発表した。同社は、保険診療下で治療を提供できるよう保険適用に向けた手続きを始める。
腎デナベーションシステムは、大塚メディカルデバイスの製品が8月25日に承認された。日本メドトロニックの製品は2つめの承認となる。日本メドトロニックの製品は高周波エネルギーを用いて、大塚メディカルデバイスの製品は超音波エネルギーを用いて、血圧調節及び高血圧の病態生理において重要な役割を果たすとされる腎交感神経を焼灼することで、降圧効果を示す。
日本メドトロニックのSymplicity Spyral 腎デナベーションシステムは、過剰に活動して高血圧の原因となる腎臓付近の神経に高周波エネルギーを供給する手技。鎮静後、医師は腎臓につながる動脈にカテーテルを挿入し、腎臓につながる神経の過剰な活動を鎮めるため、システムにエネルギーを送出する。その後、カテーテルは抜去する。同社は「動脈への影響を最小限に抑えながらも、腎神経に働きかけて血圧を管理することができる」としている。