EPS 患者アドバイザリーボードの開催支援 患者参画支援ソリューション・Voicebookの新サービスを展開
公開日時 2025/10/24 04:49
イーピーエス(EPS)は、患者アドバイザリーボードの開催支援サービスの提供を始めた。同社の患者・市民参画(PPI)を支援するソリューション事業「Voicebook」の新たな取り組みとして実施するもの。患者支援団体や医療機関とのネットワークを生かした患者募集や、患者参画コーディネーターによる開催支援などを担う。さらに、Voicebookの関連サービスと連動し、アドバイザリーボードで得られた患者意見を反映した治験ドキュメントの作成支援や、患者アンケートと組み合わせた患者インサイトの掘り下げなどの展開も可能だという。
「患者中心の医療」やPPIの重要性が高まっている中で、同社はPPIに焦点を当てたソリューション事業「Voicebook」を展開している。臨床研究の開発計画段階から市販後の安全対策まで、患者インタビューやレイサマリーの作成、資材レビューなどのサービスを幅広く提供するものだ。
EPSが製薬企業等の臨床開発研究者向けに行ったアンケートでは、患者アドバイザリーボードについて「有用だと思う」、「ある程度有用だと思う」が計97.6%に上った。一方で、患者インサイトを収集する上で、患者の意見を的確に集める仕組みづくりや、企画・運営のノウハウ不足が課題になっていた。
新たなサービスでは、患者アドバイザリーボードの企画や運営をEPSが支援。患者支援団体を通じた参加意欲の高い候補者へのアプローチや、全国7200の医療機関とのつながりを生かして、希少疾患や遠隔地の患者リクルート対応などを特徴に挙げた。患者インサイトを収集する新たな手段となるほか、治験・臨床研究の質の向上や参加者の負担軽減につながることが期待されるという。