協和キリン・トップ人事 アブドゥル・マリック社長COOが社長CEOに内定 経営執行責任を集約
公開日時 2025/12/12 04:50

協和キリンは12月11日、同日開催の取締役会で、最高経営責任者(CEO)の交代を内定したと発表した。アブドウル・マリック代表取締役社長COOが代表取締役社長CEOとなり、宮本昌志代表取締役会長CEOが代表取締役会長に就く。2026年3月開催予定の定時株主総会及び総会終了後の取締役会で正式に決定する予定。
CEO交代の理由について同社は、社長兼CEO体制に移行することで組織のフラット化を図るとともに、▽経営執行責任を社長兼CEOに集約する、▽意思決定の迅速化と責任の明確化を実現する――ためとしている。
マリック氏は今年3月に現職の社長COOに就任したが、これは2年かけてCEO職を引き継ぐための体制変更だった。同社によると、マリック氏はCOOとしての手腕を発揮して「かなり評価が得られた」と言い、「順調に新体制の準備が進んだため、1年で社長兼CEO体制に移行することになった」と説明している。
宮本氏は、代表権のある会長として、経営課題に対する戦略的アドバイスや社外ステークホルダーとの関係構築・維持などを通じて、経営全般をサポートする。