NPhA・三木田会長 管理薬剤師の適切配置と法令遵守で注意喚起を発出 コクミン不祥事踏まえ
公開日時 2026/03/13 04:45
日本保険薬局協会(NPhA)の三木田慎也会長は3月12日の会見で、正会員に対して会長名で、管理薬剤師の適切な配置と法令遵守の再確認について注意喚起を発出したことを報告した。コクミンが3月2日、一部報道を受け、「当社の管理薬剤師が所定の薬局以外において薬事業務を行っていた」ことを認めたことを踏まえた対応。三木田会長は、「現場の負担、人員状況が法令遵守のリスクになっているのではないか、チェックしていただく。また、現場任せではなく、会社としてのガバナンス体制を改めて目配りをしてほしい。そういうことを中心に、医療従事者としての社会的責任を全うする運営体制を堅持していただきたい」と述べた。
注意喚起では、「公表された内容に鑑みれば、薬剤師の職能と調剤の安全性を根底から揺るがしかねない重大な事案であると認識している」と説明。「薬局が国民の健康を守るインフラとして信頼されているのは、日頃より厳格な法令遵守と高い倫理観に基づき、現場で心血を注がれている会員各位のたゆまぬ努力があるからに他ならない。それだけに、今回の報道が業界全体のイメージに波及し、皆様のこれまでの取り組みが色眼鏡で見られるような事態を招くことは、当協会としても誠に遺憾であり、強く懸念している」と指摘した。
そのうえで、「業界全体の信頼をより強固なものにする契機」と捉えて、薬局での体制を再確認することを求めた。具体的には、「管理薬剤師の専従義務の再確認」として、「運営する全ての薬局において、管理薬剤師が適切に配置されているか、改めて点検を実施すること」を求めた。また、「内部統制の強化と社会的責任の遂行」の重要性も指摘。「現場の負担や人員状況が法令遵守のリスクとなっていないか、各社のガバナンス体制において改めて目配りいただくとともに、医療従事者としての社会的責任を全うする運営体制を堅持すること」
も要請した。
注意喚起では、「社会からの信頼は、一朝一夕に築けるものではない。当協会は、本件の推移を慎重に見守るとともに、会員の皆様が誇りを持って職務に邁進できる環境を守るべく努める」としている。
三木田会長は、「現場だけがやりくりして苦労しているのではなく、法人としてそこはしっかり体制をチェックする義務が当然薬局開設者をはじめ、皆さんにある」と指摘。「薬局の店舗数が多くなると、目配り、気配りが少し薄くなるということも世の中にはあると思う。仮説だが、結果的に現場だけ放置しているということになっていないか、ということも含めて注意してほしいということ」と話した。
コクミンの親会社であるウエルシアホールディングスはNPhAの会員であり、「ご一報はいただいた」と説明。会員企業の調査も踏まえて、NPhAとしての対応を検討する姿勢も示した。