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ジェネリックは効果に乏しい? 医師の6割弱が「そういうこともある」 メドピア調査

公開日時 2012/08/06 04:00

医師限定コミュニティサイト「MedPeer」(https://medpeer.jp/)を運営するメドピアはこのほど、医師がジェネリックの効果をどのように感じているかに関する調査結果をまとめ、「ジェネリックは先発品より効果が乏しいことがある」との回答医師が6割近くにのぼった。自由コメントを見ると、「ジェネリックにもピンからキリまである」とのコメントに代表されるように、全てのジェネリックで効果に疑問があるということではないとのコメントが多く見られたほか、先発品では経験したことのない副作用が見られたとの内容も散見された。

調査は5月30日~6月5日に実施した。有効回答数は2763件。調査は会員医師が他の会員医師に日常診療の素朴な疑問を聞く方法で実施した。今回は、「ジェネリックの効果について伺う。抗不安薬や抗精神病薬などの精神科で扱われる薬の中には、患者が症状の悪化や効果が乏しいと訴えることがあり、作用が乏しいと感じる薬剤もある」として、「先発品と比べてジェネリックの効果をどのように感じているか」を聞いた。

その結果、「ジェネリックは先発品より効果が乏しいことがある」が57%、「ジェネリックは先発品と同等の効果がある」が25%、「ジェネリックは先発品より効果が乏しい」が7%、「ジェネリックを処方した経験はない」が3%――などとなった。

自由コメントをみると、「効果が乏しいことがある」との医師からは、「全てのジェネリックに言えることではないが、効果が低い製剤が多いと思う。今まで問題なく経過していた患者がジェネリックに変更したとたん、検査値、症状が悪化した例を数例経験した」(40代、産婦人科)や、「血中濃度が安定しないものが多く、従来の量では効きすぎたり、全く効かなかったりすることが多い」(40代、一般内科)、「点眼薬の場合、添加物の違いで眼内への移行が違うことがあるためか、ジェネリックで効かないものがある。緑内障薬の場合、眼圧値ですぐわかる。緑内障や感染症では無効だと失明につながるのでジェネリックの使用は責任上とても勇気がいる」(60代、眼科)――など、先発品との処方感の違いや検査値に変化が見られるとのコメントが多くみられた。

安全性に関しても「先発品ではなかった副作用がジェネリックで発現した例がある。十分吟味が必要」(30代、呼吸器内科)などのコメントが寄せられた。

◎全てのジェネリックを一律に論じるのはどうか

一方、「同等の効果」と回答した医師からは、「ジェネリックは先発品と同等の効果があると信じたいが、やはり患者から苦情もある。ジェネリックメーカーを見て使っている」(50代、一般外科)や、「飲み心地等は当然違う場合もあるが、ジェネリックでもものによるのではないか。先発は良い、ジ後発は悪いという一律の判断はどうかと思う」(30代、一般内科)、「降圧剤、抗潰瘍剤、脂質代謝改善剤、抗生剤などを使用してきて、変更後、効果が落ちたという経験はまだない」(50代、消化器外科)――など、全てのジェネリックを一律に論じるのではなく、各々のメーカーや製品ごとに評価すべきとのコメントが多く見られた。

 

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