BMS 経口抗凝固薬エリキュース ファイザーに流通委託 12月から 情報提供先拡大で
公開日時 2013/10/21 03:52
ブリストル・マイヤーズ(BMS)とファイザーは10月18日、経口抗凝固薬エリキュース錠(一般名:アピキサバン)の流通経路を、これまでのBMSからファイザーに変更すると発表した。変更は12月1日から。製造販売元はこれまで通りBMS、情報提供活動も両社共同で行っていくことに変わりはないが、医療機関への販売をファイザーの流通網を使って行うことになる。
6か月の市販直後調査が8月末で終わったことを機に、両社は情報提供先を拡大している。こういった背景もあって、GP(開業医)を中心とするプライマリーケア領域に強いファイザーの流通網を活用した方が、製品供給や情報収集の効率が増すと判断した。BMSがファイザーにエリキュースの販売を委託する。
BMS広報部は本誌に、「適正使用のための情報提供をしっかり行っていく方針に変わりはない」とした上で、「市販直後調査でデータが集積された。エリキュースは医療機関の期待が高く、処方したい医師もいる。両社で医療機関からの情報提供ニーズに対応していくが、ファイザーの流通経路を活用した方が(製品供給や情報収集の)効率性が増す。コ・プロモーションの最大化をはかりたい」とコメントした。
エリキュースは血液凝固活性化第X因子(FXa)を可逆的に阻害する経口FXa阻害薬。臨床試験では経口抗凝固薬のワルファリンに対して脳卒中発症の抑制と大出血発現率の低下で優越性が示されている。