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英NICE最終ガイダンス案 クローン病に武田薬品のEntyvioを推奨

公開日時 2015/07/15 03:50

英国立医療技術評価機構(NICE)は7月10日、米Millennium Pharmaceuticals社のクローン病治療薬Entyvio(一般名:ベドリズマブ、vedolizumab)について、英国民保健サービス(NHS)での使用を推奨する内容の最終ガイダンス案を公表した。


同剤が推奨される適応は、前治療が奏功しないか、無効となった場合の中等度から重度の活動性クローン病。ヒト化α4β7インテグリンモノクローナル抗体の注射剤。α4β7インテグリンは、潰瘍性大腸炎やクローン病における炎症発生プロセスに関与するとされ、消化管の血管やリンパ節に特異的に存在する細胞接着分子に結合することで炎症反応を惹起するとされる。α4β7インテグリンに特異的に結合することで、α4β7インテグリンの細胞接着分子への結合を阻害し、特定のリンパ球の消化管細胞への浸潤を抑制する。


NICE医療技術評価センター(HTEC)のCarole Longson教授は、「追加情報を検討した結果、クローン病患者のための1つの選択肢として推奨できることを喜んでいる。我々は、今回の推奨により、この身体を衰弱させる疾患とともに生きる何万人もの患者にベネフィットがもたらされることを望む」とコメントした。


最終ガイダンス案では、クローン病で同剤を投与される患者は、投与開始12か月後に、臨床効果および費用対効果について評価を受け、双方の観点から継続することが妥当とされた場合にのみ投与を継続できるとした。最終ガイダンスは今年後半に発行される予定である。


同剤は、クローン病および潰瘍性大腸炎の適応ともに、欧米では承認済み、国内ではフェーズⅢ試験中。武田薬品が2008年に買収したMillennium Pharmaceuticals(現・武田薬品子会社)が創製した。

英国ではクローン病患者は推定約11万5000人。同疾患は、全年齢で発症するが、好発年齢は16~30歳の若年層で、主な症状は下痢、腹痛、極度の疲労、体重減少など。

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