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バイタルケーエスケー IBD患者と薬剤師、薬剤師と主治医を結ぶWebアプリ「おくすりあうん」 全国展開

公開日時 2025/10/09 04:49
バイタルケーエスケー・ホールディングスは10月6日、宮城県で先行導入しているIBD(炎症性腸疾患)コミュニケーションサービス「おくすりあうん」を全国展開すると発表した。「おくすりあうん」は、▽IBD患者と薬剤師、▽薬剤師と主治医――との緊密な連携を強化するWebアプリ。患者はチャットを用いて、“自分の病気に詳しく、主治医とも連携している薬剤師”に気軽におくすり相談することもできる。

同社によると、IBDをめぐっては、専門医からは「自身の処方意図が薬剤師に伝わっていない」、「薬剤師にどのような役割をお願いしてよいのか分からない」――、薬剤師からは「IBDの病態や薬剤に関する勉強を深くできず、自信を持って患者さんに接することができない」――、IBD患者からは「調剤薬局の薬剤師にあまり病気の相談をしていない」といった課題が浮き彫りになった。この医療連携の“すき間”を埋めるために、東北大学病院とバイタルネットが「おくすりあうん」を開発した。

◎IBD患者から「安心につながる」と反響 薬局経営者から「在庫管理に有用」との声も

「おくすりあうん」では、契約した調剤薬局の薬剤師向けにIBD専門医が監修した研修動画が提供される。研修動画を見てテストに合格すると、「IBD研修済み薬局」として「おくすりあうん」のWebサイトに掲載され、患者はIBDに詳しい薬剤師がいる薬局と認知できる。

「おくすりあうん」を使用するIBD患者は、薬剤師とチャットで話すことができ、ちょっとした気になることをどこからでも気軽に相談できる。加えて、処方せんを撮影してIBD研修済み薬局に送信することで、調剤薬局での待ち時間を減らすこともできる。

「おくすりあうん」の利用者からは多くの反響があり、例えば薬剤師からは「自信をもって患者さんと話ができる」、IBD患者からは「主治医の先生と、かかりつけの薬剤師が自分の病状をタイムリーに把握してくれていることが安心につながる」といった声が寄せられたという。さらにIBD専門医からは「疑義照会の数が減っている感触がある」、薬局経営者からは「高額な薬剤が多く上市されている中で、在庫管理に有用なサービスになっている」との声もあったようだ。

同社は、「IBD患者さんやIBD診療に携わる医療関係者の皆さまに本サービスをお役立ていただくことで、より良い医療環境の醸成に貢献したいと考えている」としている。
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