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エーザイ・16年度決算 国内2.2%増収 EAファーマやヒュミラなど新薬寄与 GE減収カバー

公開日時 2017/05/11 03:50

エーザイは5月10日、2017年3月期(16年度)決算を発表し、薬価改定による約200億円の影響や後発医薬品(GE)事業の減収を、生物製剤ヒュミラなど新薬の伸長、EAファーマの売上上乗せでカバーし、国内医薬品事業の売上高は2911億円、前年同期より2.2%増だった。セグメント利益は、薬価改定が大きく影響して1033億円、9.6%減となった。

日本では、アルツハイマー型認知症薬アリセプトし売上を27.0%減らした。PPIのパリエットは30.4%減らした。かつての二大主力品の落ち込みが加速する一方で、薬価引き下げがなかった新薬創出加算品が二桁増収となり、業績を支えた。

売上トップ製品で関節リウマチなどに用いる生物製剤ヒュミラは、潰瘍性大腸炎など消化器領域におけるEAファーマの約400人のMRによる営業などが功を奏し、15.4%増となった。抗がん剤ハラヴェンは14.2%増、不眠症治療薬ルネスタ34.0%増だった。これらにEAファーマの約300億円の売上も寄与し、一般薬を除いた日本の売上高は2720億円、3.7%増となった。17年度通期では国内医薬品事業売上高は2930億円の0.7%増を見込む。

全世界での16年度連結業績は、抗がん剤レンビマ、抗てんかん薬フィコンパの売上伸長とEAファーマの連結子会社化の増収要因があったものの、日本での薬価改定や、為替影響で1.6%の減収。加えてコスト削減や研究開発の進展によるマイルストンの受領で営業利益は13.7%増だった。

17年度通期は、レンビマ、フィコンパのほか、抗がん剤ハラヴェンを成長ドライバーに、全地域で増収を見込み、6.8%の増収を計画。営業利益は1.6%増を予想する。

GE事業 低コスト化で収益力を強化へ インド工場活用

GE事業は16年度、販売数量は伸びているものの、17%半ばの薬価改定の影響を受け、売上高は280億円、1.6%減。17年度は300億円に乗せる計画。将来的には、薬価の毎年改定などで収益の悪化が予想されることから、同社のインド工場を活用して低コスト化を進め、収益力を強化する。

佐々木小夜子執行役は、「我々としてははインドにある工場を活用し、品質が高く、低コスをトの原薬ビジネスをスタートさせている。これから拡大し、原価を下げ、収益力改善に向けた取り組みを推進する」と話している。

【16年度連結業績 (前年同期比)  17年度予想(前年同期比)】 

売上高  5390億9700万円 (1.6%減) 5755億円(6.8%増)
営業利益  590億6400万円 (13.7%増) 600億円(1.6%増)
親会社帰属の純利益  393億5800万円 (28.4%減) 398億円(1.1%増)
  
【16年度グローバル製品全世界売上高 (前年同期実績) 17年度予想、億円】
ハラヴェン 373(402)430
レンビマ 215(115)330
Fycompa 103(76)205
Belviq 37(44)50
アリセプト 492(633)415
パリエット 364(461)320
 
【16年度国内主要製品売上高 (前年同期実績) 17年度予想、億円】
ヒュミラ 377(326)435
アリセプト 295(405)220
パリエット 212(304)185 ※
リリカ 243(247)-
メチコバール 182(208)170
ルネスタ 80(60)105
ハラヴェン 78(68)85
ワーファリン 68(76)60
エレンタール 66(‐)65 ※
リーバクト 67(‐)60 ※
アクトネル 56(64)-
レンビマ 27(15)30
フィコンパ 5(-)40
ジェネリック 280(285)300
※EAファーマ取り扱い製品
注) リリカは共同販促収入、17年度予想は非開示
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