オプジーボの副作用「重症筋無力症」 重篤化の傾向 慶応大・鈴木講師らの共同研究で指摘

公開日時 2017/08/22 03:50
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慶応義塾大学医学部は8月21日、同大医学部内科学(神経)教室の鈴木重明専任講師を中心とした全国の病院・大学病院・研究機関等14 施設の共同研究で、抗PD-1抗体オプジーボの副作用として発症した「重症筋無力症」は「薬によらない発症と比べて重篤になることが多い」との結果を得たと発表した。重篤化を防ぐには「より早期の診断とチーム医療による迅速な処置が必要」だとしている。

この研究成果は 8月18日(米国東部時間)に米国神経学会機関誌「Neurology」に掲載された。研究グループは2014年9月から2016年8月までの日本におけるオプジーボ販売後の副作用報告を独自に解析した。投与された9869人のがん患者の中で、12人 (0.12%)が重症筋無力症を発症し、うち6人が、最重篤で呼吸ができなくなる「クリーゼ」という状態に至った。2人が死亡した。薬とは関係なく重症筋無力症を発症した105人については、約7割が目だけに症状がある眼筋型か軽症全身型と比較的軽度だった。

クリーゼの状態になると、人工呼吸器が必要になり、長期の入院を余儀なくされるという。オプジーボによる重症筋無力症と薬によらない重症筋無力症との違いについて「オプジーボ投与による発症の場合、筋肉に多量に存在する酵素であるクリアチニンキナーゼが血液中に出現し、採血の際、その値が急に上昇すること」だという。その理由は「重症筋無力症と同時に手足や心臓の筋肉に激しい炎症(筋炎・心筋炎)が起こるため」だとし、それにより筋肉の症状がより重篤になると説明している。

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