新薬薬価収載 DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤カナリアの発売は9月上旬予定

公開日時 2017/08/31 03:52
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新薬7製品が8月30日、薬価基準に収載された。このうち、同日に発売されたのは、乳児型脊椎性筋萎縮症を適応とするスピンラザ(バイオジェン・ジャパン)と、再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫の治療薬ジフォルタ(ムンディファーマ)の2製品。国内初のDPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤で、2型糖尿病治療に用いるカナリア配合錠(田辺三菱製薬)は9月上旬の発売を予定する。

発売日(予定含む)が分かった製品は次のとおり(カッコ内は成分名、製造販売元)

【8月30日発売】 
スピンラザ髄注12mg(ヌシネルセンナトリウム、バイオジェン・ジャパン)
薬効分類:119その他の中枢神経系用薬(注射薬)
薬効分類:「乳児型脊髄性筋委縮症」
薬価:12mg5mL1瓶 932万0424円
 
脊髄性筋萎縮症は、遺伝子の欠損、変異により、脊髄や下位脳幹における進行性の運動ニューロンの脱落を特徴とする疾患で、重症で筋委縮や筋無力を引き起こし、呼吸機能にも重大な支障をきたす。それに対し同剤は、運動ニューロンの維持に必要な必要なSMNタンパク質の産生を増やし、運動機能の改善を図ることが期待される。
 
脊髄性筋委縮症は指定難病。厚労省の資料によると14年度の特定疾患受給者証の交付件数は894件。乳児型の患者数は全体の6割程度とされ、SMNタンパク質がほとんど生成されないため、重症度が高い。9月中には乳児型以外にも適応拡大となる見込み。
 
ジフォルタ注射液20mg(プララトレキサート、ムンディファーマ)
薬効分類:422代謝拮抗薬(注射薬)
効能・効果:「再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫」
薬価:20mg1mL1瓶 8万9632円 (1日薬価:2万4695円)
 
同剤は単剤治療薬で、同社の発表によると、1回の投与時間は3~5分で従来の多剤併用療法と比較して短く、外来受診が可能。再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫に対し、同社は5月に発売のムンデシンに続き2つの単剤治療薬を扱うことになる。ジフォルタは、リンパ腫や固形がんの治療薬として広く使用されている葉酸拮抗薬メトトレキサートの類似化合物。
 
【9月上旬発売予定】
カナリア配合錠(テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物/カナグリフロジン水和物、田辺三菱製薬)
薬効分類:396糖尿病用剤(内用薬)
効能・効果:「2型糖尿病(ただし、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物及びカナグリフロジン水和物の併用による治療が適切と判断される場合に限る)」
薬価:1錠 300.30円(1日薬価:300.30円)

DPP-4阻害薬テネリア(20mg)とSGLT2阻害薬カナグル(100mg)の配合剤。この組み合わせの配合剤は国内初。第一三共が販売し、田辺三菱と第一三共が共同で情報提供活動する。14日処方制限はなし。

 【9月中発売予定】
アメナリーフ錠200mg(アメナメビル、マルホ)
薬効分類:625抗ウイルス剤(内用薬)
効能・効果:「帯状疱疹」
薬価:200mg1錠 1469.70円(1日薬価:2939.40円)
 
1回400mgを1日1回食後に投与する。薬価算定の比較薬となったファムビル錠250mgは1回500mgを1日3回投与。
 
【10月下旬発売予定】
ビプレッソ徐放錠50mg、同150mg(クエチアピンフマル酸塩、アステラス製薬)
薬効分類:117 精神神経用剤(内用薬)
効能・効果:「双極性障害におけるうつ症状の改善」
薬価:
50mg1錠 71.00円
150mg1錠 188.60円
 
国内では、流通、販売、プロモーションは共和薬品が単独で行う。主にドパミンD2受容体、セロトニン5-HT2受容体を阻害する非定型抗精神病薬。有効成分のクエチアピンフマル酸塩は、アステラスが製造販売承認を持つ統合失調症治療薬セロクエルと同じだが、適応症、用法・用量が異なる。
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