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田辺三菱のデジタル戦略 ZEUSにMR専用「戦術デザインボード」搭載 戦術策定と業務効率化に期待

公開日時 2018/09/28 03:52

田辺三菱製薬は、MRの生産性を向上させる目的で、同社のデジタルマーケティング・プロジェクト“ZEUS(Zoom on Effective Ultimate System)”にMR専用の機能「戦術デザインボード」を7月から追加した。MR活動に必要な情報を一元化することで、データドリブンプロモーションを実現する。個々のMRが、担当エリアの市場動向や各医師への活動データを一元管理することで、戦術策定能力の向上や業務効率化に結びつくと期待している。


◎各営業所に「DMP」を配置


同社のデジタルマーケティング・プロジェクト「ZEUS」は、MR力の拡張と、顧客である医師への情報提供の価値最大化を目的に2017年からスタートした。この1年で、オウンドメディアの会員数を増やしたほか、「時短MR」がZEUSを積極的に活用し、成績をあげるなど、導入インパクトが社内に報告されているという。今年2月には、医師とMRのアクティビティを一元化したMR活動タイムラインを導入。7月からは、戦術精度の向上や標準化を目指した「戦術デザインボード」の運用を開始した。


具体的には、MRごとに担当施設の市場サイズや競合売上、自社シェア、目標達成までの必要症例数を自動表示できる。また、医師ごとの活動を振り返るMR活動タイムラインをMR自身のPCの画面に一元表示できるため、MR自身がマーケティングセオリーに基づいた戦術立案や戦術策定力の向上と標準化、さらには業務効率化を実現できるようになっている。


営業本部マーケティング部デジタルマーケティンググループの竹田大作グループマネジャーは本誌取材に対し、「これまでのような慣性や感覚のMR活動でなく、データドリブンで考え、MR自身が自身の活動を組み立てる習慣をつけることができる」と強調。また、こうした現場の取り組みをサポートする目的で、各営業所に「DMP」(デジタル・マーケティング・プランナー)を各1人配置したことを明らかにした。DMPは、本社と営業所のハブとなり、デジタルマーケティングを推進するため、毎月SkypeやTV会議システムを用いた意見交換などを行っている。


◎エリアマーケティングとの連動がカギを握る


こうした動きと並行し、同社はエリアマーケティングの強化を目的に「AMP」(エリア・マーケティング・プランナー)を全国の営業所に配置している。2次医療圏内での患者の流れや医療機関同士の連携、病床再編などの動向をAMPが掴み、MRと一緒にエリアマーケティングを推し進めている。その成功確率を高める役割を担っているのがZEUSの機能であり、DMPの役割でもある。


先述の竹田グループマネジャーは、「まさに営業本部が今期のキーワードに挙げる“総力戦”に当てはまるもの」と述べ、AMPとDMPの連携・融合がカギを握るとの見方を示した。


 

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