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中外製薬 免疫チェックポイント阻害薬の治療支援アプリを提供

公開日時 2018/10/19 03:51

中外製薬と医療介護分野のSNSを運営するエンブレース(東京都港区)は10月18日、免疫チェックポイント阻害薬・テセントリクの治療支援アプリの提供を開始したと発表した。アプリは、患者と医師、薬剤師、看護師などのコミュニケーションを深め、患者の副作用マネジメントに役立てるのが狙い。患者が医療従事者に体調変化などを伝えるのにハードルを感じるケースがあることも指摘されるなかで、課題を克服し、有害事象の早期発見や適切なマネジメントにつなげたい考え。

アプリでは、患者や患者家族が、下痢や息苦しさなどの自覚症状や、自身の体調を表現する顔文字を選択することで自身の体調を医療従事者に伝えることができる。必要に応じて、医師や薬剤師、看護師らが受診を促すなどの対応も取ることができる。カレンダー機能で過去にさかのぼり、体調変化を把握することも可能だ。

アプリは、エンブレースが運営する医療介護分野に特化したSNS「メディカルケアステーション(MCS)」と九州大学病院で使用する「免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象(irAE)のチェックリスト」をもとに作成された。MCSは、3万軒の医療関連施設と200以上の地域医師会で採用されているが、チェックリストを取り込むことで、免疫チェックポイント阻害薬を投与される患者に、より合致した形となっている。

九州大学大学院呼吸器内科学の中西洋一教授は、「免疫チェックポイント阻害薬は、irAEが発現するなど、従来の化学療法とは異なる安全性プロファイルを有している」と指摘。「課題解決にICTの仕組みを活用することは、早期発見と対処を通じた重篤化の防止や、患者さんの安心感につながると期待している」とコメントしている。両社では、がん領域以外にもアプリを展開したい考えだ。

両社は同日、IQVIAとともに行った抗がん剤・ゼローダの服薬適正化支援アプリの試験的利用の結果についても発表した。調査対象は、▽医療従事者が15人、▽がん患者が6人、▽家族が4人--。約8割の医療従事者が「手間がかかっても有益」と回答したという。「下痢や食欲不振が出た患者に、早い段階で休薬を指示できた」などの意見も寄せられた。

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