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英NICE Perjetaを転移HER2陽性乳がん適応で推奨

公開日時 2019/02/22 03:50

英国立医療技術評価機構(NICE)は2月15日、Roche社の抗体医薬Perjeta(一般名:ペルツズマブ)について、リンパ節転移のある早期HER2陽性乳がんの適応でNHS(国民保健サービス)に通常使用を推奨する最終ガイダンス案を発表した。

推奨内容は、術後かつ、すでにリンパ節転移のあるHER2 陽性乳がん患者を適応としたもの。NICEは、同剤については、乳がんでは、抗体医薬Herceptin(トラスツズマブ)および化学療法剤との併用で術前の早期HER2陽性乳がんの適応、ならびに、一次治療後再発もしくは全身転移のHER2陽性乳がんの治療薬として、NHSでの使用を推奨している。

NICEの独立評価委員会は、同剤について当初ガイダンス案では、臨床効果のエビデンスにおける不確実性が同剤の費用対効果予測を不確定にしていると結論付けていた。しかし、NICEと当該企業が協議の結果、企業が同剤についてさらに供給価格の値引きを申し出、併せて、費用対効果分析のデータを提出、その結果、ICER(費用対効果比)が1QALY(質調整生存年)当たり2万ポンド以内に収まったために、推奨することを決めた。

Perjetaの薬価は、420㎎バイアル当たり2395ポンド(約34万円、1ポンド=143円換算)。

NICEのMeindert Boysen医療技術評価センター(CHTE)長は、「われわれは、早期HER2陽性乳がん患者の治療薬として、ペルツズマブの不確実性を解決するために当該企業に協力してもらうことができたことを喜んでいる」と述べたうえで、「企業の回答は、乳がん再発リスクの高い患者にそのリスクを減少させる新たな治療選択肢を提供することを意味する」と当該企業の姿勢を評価した。

NICEは、今回のガイダンス案への意見募集後、3月には最終ガイダンスを発行する計画である。

 

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