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EMA アムステルダムでの業務を開始

公開日時 2019/04/02 03:50

 欧州医薬品庁(EMA)は、英国のEU離脱(Brexit)に伴い、オランダ・アムステルダムに移転した。約25%の職員がEMAを辞職したものの、アムステルダムでの業務を滞りなくスタートさせた。EMAは3月1日、ロンドンからの移転を開始し、スタッフが徐々にアムステルダムの仮住まいであるアムステルダム市SloterdijikのSparkビルディングに移った。EMAが3月11日発表した。

EMAは、EMA向けにIT関係など諸設備においてテイラーメードとなる新入居するビル(アムステルダム市Zuidas)が2019年11月に竣工される予定で、移転予定日だった3月1日に間に合わないため、オランダ政府の支援で仮住まいの事務所を探し、今年1月SloterdijikのSparkビルディングは、オランダ政府からEMAのGuido Rasi専務理事への引き渡しが完了していた。

EMAは、今回の移転に向けては、業務が保健衛生上生命にかかわるため、業務の継続性を重視した。業務に支障を来さないよう、業務別に優先順位を設け、継続できる業務と継続できなくなる可能性のある業務を分類するなどして業務継続計画を策定。移転作業を慎重に進めてきた。

その一環として、スタッフ(職員)確保の観点から、スタッフの住居問題や家族の仕事や子弟の学校問題なども考慮、2018年夏ごろからスタッフの移転を始めてきた。3月18日までには、約350人のスタッフが移転を完了する予定。現在まだロンドンにいるスタッフは、当面テレワークで業務を行い、その後家族らとともに2019年第2四半期にはアムステルダムへの引っ越しを終了する予定だ。しかし、EMAの配慮にもかかわらず、スタッフ合計約900名のうち25%がアムステルダムへの転居を嫌い、EMAでの職を辞していた。

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