R&D関連コストの改善アプローチ
公開日時 2014/11/30 00:00
ベイン・アンド・カンパニー長谷部智也/神谷健志本連載の第1回では製薬企業において間接財コスト削減の機会が大きいこと、そして正しいステップを踏めばそれを十分に実現し、効果を定着させることができることをご紹介した。今月号から2回にわたって、それぞれR&D関連、営業関連の典型的なコスト項目について具体的な改善余地の算出とその実現のアプローチをご紹介する。1.CROモニタリングR&D関連支出費目のコスト削減を進めるにあたっては、二つのチャレンジが存在する。1つ目は、CRO、理化学機器、試薬、消耗品など、どちらかというと直接財に近いものが支出の大部分を占めているということである。研究者や開発者の立場からは、これらの製品や委託先の違いは研究開発の成果に影響するとの考えが根強いため、調達先...