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栄研化学 次世代遺伝子検査装置/多項目検査チップ開発 検出30分以内 迅速診断に

公開日時 2015/01/29 03:50

栄研化学は1月27日、同社独自の遺伝子増幅技術「LAMP法」を利用した次世代の小型全自動遺伝子検査装置、多項目検査チップを開発したと発表した。院内において、患者の診察時に迅速、正確な診断をすることが求められている。開発したものは、手間のかかる検体前処理(核酸抽出・精製)から増幅・検出までを全自動で行うのが特徴。核酸抽出・精製を行う装置と増幅・検出装置で合わせて2時間以上を要していた操作時間を、30分以内に短縮することに成功したという。

 
まず、迅速な対応が必要なマイコプラズマ感染症や百日ぜきなどの呼吸器感染症原因微生物の同時検出を目的とした臨床性能試験を実施し、3年をめどに実用化を目指す。大幅な低価格化も実現したい考え。
 
ほか、各種感染症検査チップ、コンパニオン診断用検査チップ、各種がん関連の検査チップなどの開発も視野に入れている。
 
同社は、病院内の検査室や処置室等に設置可能な小型で高度な検査技術を必要としない全自動遺伝子検査装置、多項目遺伝子検査チップの開発を進めていた。コンパニオン診断薬については、コスト高や検査実施可能施設が限られること、検査結果判定まで時間を要することが課題とされており、実用化すれば、普及に弾みがつく可能性がある。
 
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