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日本感染症学会 4種類の抗体検査キットを性能評価「診断への活用は推奨できない」

公開日時 2020/04/24 04:51
日本感染症学会は4月23日、新型コロナウイルスの抗体検査に用いられる4種類のキットについて検討した結果を公表し、「感染症の診断に活用することには推奨できない」との考えを示した。実用化を検討していた厚労省の新型コロナウイルス対策推進本部から依頼され、性能評価のための予備的検討を行っていた。学会では、「疫学調査等への活⽤⽅法が⽰唆されるものの、今後さらに詳細な検討が必要である」とし、活用について、慎重な見方を示している。

学会では、10人の患者⾎漿・全⾎を⽤いて、海外で市販されている抗体検出キット4種類の性能を検討する予備調査を行った。いずれもIgM および IgG の陽性結果は区別せず、 少なくとも⼀⽅が陽性となったものを陽性と判定。検体が採取された患者は、同時に⿐腔スワブも採取してRT-PCR検査も施⾏しており、双方の結果から、感度や特異度、陽性と陰性の的中率を比較・検討した。

その結果、感度は、A社2/5、B社0/5、C社3/5 、D社4/5—となった。⼀⽅、特異度についてはいずれも 5/5 だった。

学会では、「性能は、キット間の差が⼤きい可能性がある。⾎中の新型コロナウイルス抗体を検出するキットには、定められた評価法がない。今後、抗体価の測定が可能な enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA)など、精緻な⽅法を併⽤して評価することが望まれる」と考察している。



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