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エクサウィザーズ 阪大消化器外科と共同でAI活用した「がん患者リハビリ支援プログラム」実証へ

公開日時 2022/04/12 04:50
エクサウィザーズは4月11日、大阪大学大学院医学系研究科消化器外科と共同で、周術期の消化器がん患者にAIを活用したリハビリ支援プログラムを使って術後のアウトカム向上の有用性を検証する実証を開始したと発表した。歩行解析AIでリハビリ前後の身体機能を評価するというもの。リハビリテーションの実施タイミングや回数、強度などについて、入院日数や合併症の減少、QOLの早期回復などに対し、どのような影響をもたらすかを検証する。同社は今回の実証結果を踏まえて、支援アプリの開発も視野に入れている。

今回の実証では、脳疾患および整形疾患領域で培ってきたリハビリテーションのオンライン支援技術を用いた「がん患者リハビリ支援プログラム」を実証する。消化器がんの術前化学療法後に手術を企図している症例(予定100例)に対し、消化器がん患者における術前の運動介入について、オンラインがんリハの有用性を検討する。リハビリテーションの効果測定は一般的な検査のほか、同社子会社であるエクサホームケアの歩行解析AI「CareWizトルト」を用いて身体機能を評価する。

◎支援プログラム 医療従事者と患者間の双方向の支援を継続的に提供

オンライン形式でのリハビリテーションはこれまで一方通行となりがちだったが、今回の「がん患者リハビリ支援プログラム」は医療従事者と患者間で双方向の支援を継続的に提供できることが特徴。医療者は患者から共有された動画を評価するほか、患者は医療従事者に対して相談することができる。

実証は、術前リハビリテーションを行うがん患者の同意を前提に、オンラインがんリハの適用群と利用しない対照群に無作為に割り付ける。適用群ではオンラインがんリハの内容、運動、およびその記録方法などの使用方法を説明。対象群では同じ術前リハビリテーションの方法を記載した用紙を渡し、記録用紙に記載するように説明する。全ての被験者は化学療法前、術前・術後に、それぞれ身体計測、身体機能検査、CT画像検査、血液検査を行う。身体機能検査は歩行解析AIを活用し、リハビリテーションの前後に身体機能を評価する。

◎治療用アプリの開発も視野 医療AIプラットフォーム構築を目指したい

同社は今回の検証によりオンラインがんリハの有用性が立証された後、成果を反映した患者向けのデジタル治療を担う治療用アプリの開発も視野に入れている。また、取得したデータや知見を踏まえ、肺がんや乳がんなど他のがん領域や、術前だけでなく術後も対象に拡大・展開していくことを検討する。また、がん患者ペイシェントジャーニーを全般的にカバーし、運動療法を軸に食事療法や正しい服薬など、より良い治療の促進と実行を伴走する医療AIプラットフォームの構築を目指したい考え。


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