日医工 ジラゼプ塩酸塩錠など4製品を自主回収(クラスⅡ) 製造委託した沢井製薬、東和薬品も回収を公表
公開日時 2022/08/24 04:50
日医工は8月23日、心・腎疾患治療剤ジラゼプ塩酸塩錠100mg「日医工」など4製品について自主回収(クラスⅡ)すると公表した。ジラゼプ塩酸塩錠については安定性モニタリング(12か月時点)において、溶出性試験が承認規格に適合しない結果が得られたため。日医工に当該製品を製造委託している沢井製薬、東和薬品もそれぞれの製品(ジラゼプ塩酸塩錠100mg「サワイ」、ジラゼプ塩酸塩錠 100mg「トーワ」)の自主回収を公表した。
◎カンデサルタン錠2mg、タンニン酸アルブミン、ランソプラゾールOD錠15mgも自主回収
この日、日医工は自主回収すると公表した製品は、①ジラゼプ塩酸塩錠100mg「日医工」、②カンデサルタン錠2mg「日医工」、③タンニン酸アルブミン「NikP」、④ランソプラゾールOD錠15mg「日医工」-の4製品。
回収理由は、ジラゼプ塩酸塩錠100mg「日医工」は、安定性モニタリング(12か月時点)において、溶出性試験が承認規格に適合しない結果が得られたため。カンデサルタン錠2mg「日医工」は、安定性モニタリング(36か月時点)において、純度試験(類縁物質)が承認規格に適合しない結果が得られたことによるもの。タンニン酸アルブミン「NikP」は、日本薬局方で定めている基原の表示を、添付文書及び個装箱等の直接の容器又は直接の被包に記載していなかった。ランソプラゾールOD錠15mg「日医工」は、参考品の評価試験を行ったところ、純度試験(類縁物質)が使用期限内に承認規格を逸脱する可能性が否定できなかった―ことから、それぞれ自主回収を判断した。
このうちジラゼプ塩酸塩錠100mgについては、沢井製薬と東和薬品が日医工に製品を製造委託している。沢井製薬は製造委託先から、溶出試験の結果が承認規格に適合しないとの報告を受けたと公表。東和薬品も「溶出性は承認規格に適合していることを確認しているが、同様の事象が発生する可能性が否定できない」として自主回収すると医療関係者に伝達した。